USJ「ウォーターワールド」の水上攻撃機をみてみる

とてもマニアックな話題になるかもしれません。

ユニバーサルスタジオジャパンの「ウォーターワールド」

この水上攻撃機をようやく近くで撮ることができ、どんな機体なのかを個人的に調べてみたいと思います。

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この機体は1965年に初飛行したアメリカ合衆国ノースアメリカン社が開発した「OV-10 ブロンコ型COIN機」をベースにしたアトラクションオリジナルのモノです。

「OV-10 ブロンコ型COIN機」は観測任務をはじめ、地上攻撃、軽輸送、荒地への強行着陸、などの幅広い支援活動を行っています。スピードがありすぎて繊細な行動ができない大型でコストの高いジェット機を補う重要な存在でありました。

「ウォーターワールド」では悪党スモーカーズの貴重な航空戦力として水上都市アトールの攻撃支援任務を完遂。しかし味方の誤射で不時着水は誰もがご存知でしょう。

 

ショー終了後に色々と見てみました。

 

まずは機首部分

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穴が胴体右側に二つ、左側に一つの左右非対称

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この穴は何かは分かりませんが、なんとなく機関銃の砲口にも思えます。

「OV-10 ブロンコ」はこの部分に機銃は搭載していません。機銃の位置は胴体左右のスポンソン内(場所的にフロートと胴体を繋ぐ部分あたり)に連装しています。

胴体左右に赤い液体がこぼれた跡と給油口みたいなものがありました。

 

 

 

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ターボプロップエンジン外側にガトリング機関銃

恐らく口径7.62㎜のM134に近いものと想像。本物の「OV-10」も胴体下部にオプション武装としてM134を一基搭載しています。

 

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胴体下部、両翼下部はすっきりとしています。ショーでは少なくとも爆弾を2発投下していますのでどこかに搭載していたはずですが、爆弾を抱いておくハードポイントが見当たらなかったです。もしかしたらですが、胴体とフロートを繋ぐ支柱の付け根に左右対称に"でっぱり"があるので、それが爆弾のハードポイントかもしれません。

実際の「OV-10」より兵器搭載量は少なくなっている可能性もあります。フロートという大重量物を付けているので。しかしガトリング銃・M134は本物の「OV-10」の2倍積んでいるので本当のところ、搭載量のプラスマイナスは不明です。

しかし「ウォーターワールド」の世界では強力な装甲板も城壁もなかなか作りにくいはずなので、ガトリング銃・M134だけでも恐ろしい破壊力を発揮したはずです。

 「ウォーターワールド」の映画版では、四連装12.7重機関銃の斉射で水上都市アトールの城壁は簡単に蜂の巣にされていました。

しかし、これだけの重武装を用意できたスモーカーズが、主人公マリナーとヒロインのヘレンのまえに呆気なく絶滅。

でもこの水上攻撃機はお気に入りです。また「ウォーターワールド」観に行きます。

長文でしたがありがとうございました。